弓の素材であるフェルナンブーコ

背景

TOP > INFORMATION ご案内 > 弓の素材であるフェルナンブーコ

弓の素材であるフェルナンブーコ

2015.10.29

弓の素材であるフェルナンブーコ(ペルナンブーコ)がいかに大切かは皆さんもご存知ですね。
アルチザンハウスで扱っているWATER VIOLETはブラジルの工房で、現地の材料を使い製作されています。ですから材料についてご自分達で研究・努力を重ねています。
たとえば良い材料を選ぶために密度を測る機械をスイスから取り寄せたり、技術研修・フロッグ研究にヨーロッパへ出掛けたりしています。そして、現在なによりも一番問題になっている、フェルナンブーコをいかに保護し後世に残し続けていくかに真剣に取り組んでいることです。そして彼らも育てています。

 

フェルナンブーコについてストラドマガジンで掲載されていた記事を紹介しましょう。
ESPIRITO SANTO州、ここがブラジルのフェルナンブーコ、PAU-BRASILあるいはCAESALPINIA ECHINATAの故郷です。かつてアトランティックフォレスト(森林)は、南アマゾン低地のブラジルの海岸線をほとんど覆っていました。それは生命の素晴らしい多様性を宿し、1ヘクタールに400種類もの異なる木の種族が記憶されていました。しかし今日わずかに約5%しか残っていないと思われ、この州の森に限っていえばそれ以下でしょう。
人々により次々に切り取られ、子孫達に分配され、放牧場・牧草地・ライム果樹園に作り変えられました。
森はいまや幅狭の小山のような細長い地形と変わってしまいました。世界中の弓作家達はPAU-BRASILの木の保護を誓っています。なぜならこの木の特質が弓製作に不可欠な物なのです。森林管理あるいは山林造成の水準からすると私達の使う数は限られたものですが、将来の世代を考えると私達の保護と管理が必要であると思います。しかし弓製作がPAU-BRASILを脅かしているのではないことは明白です。生息環境の損失。土地が開かれ炭やフェンスポストへと伐採されています。赤土色の地面へと変わった広々とした野原を通り過ぎるとき、炭焼き釜はもくもくと煙を吐き出していました。
この土地はユーカリの苗木を植林する為に準備されているそうです。地球上で最大の製紙関連工場がこの地域にあります。3才のユーカリの木はすでに25フィート(約7.6メートル)直径3インチ(約7.6センチ)でした。後3年でパルプ材へカットされるでしょう。植林してからわずか6年です!
ほんの20年前は文字通りPAU-BRASILの森だった所が、今ではクローン化されたユーカリの終わりの無い列が支配し、そしてこの単一栽培がESPIRATO SANTOの海岸沿いを覆っています。
よく森林開拓・伐採は小さな存在である農民達の責任にされていますが、しかし、この森を破壊したのは彼らだけではありません。この責任は遠く離れて、コーヒー・パルプ紙・ビーフなどの世界の需要を満たそうとする経営者達なのです。

 

ブラジルにてIPCI(国際フェルナンブーコ保護会議)は農業調査機関の一つです。植物学者・森林学者のチームと共に弓作家達も、PAU-BRASILの調査・遺伝子の研究・そして多数の木を植林する、広範囲に及ぶ保護プロジェクトを展開しています。また小さな農場でもサトウキビ・コーヒー・ココナッツの間でPAU-BRASILの苗木を育てています。コーヒーの木の下でまっすぐに育っていく苗木、コーヒーは6・7年で寿命ですが苗木は若木に育ちます。
その間には生息地不足のために減少していた鳥達を誘い、種を散らし野生の木を増やします。
そしてコーヒーの庇護の下に立派な若木になったPAU-BRASILは再植林されています。
BAHIA州ではココアが重要な作物です。日陰を好む性質を利用しPAU-BRASILを植林することを計画しています。相違する農作物のセッティングの普及が良い結果をもたらすと確信しています。PAU-BRASILは30年足らずで高品質の材料として収穫が可能だからです。
しかし最も望まれるのは脅かされた生息地・生息環境の保護にあります。重要なことは私達がこれらの残っている場所を保護することが出来るかどうかということです。植物とその他の生物間の千変万化する関係と共に、熱帯雨林を再現することは可能です。

 

いかがでしたか?限られた資源の中で人間が破壊してきたものの多さを改めて考えさせられます。先日友人から言われました。“300~500億年かかって作られた石油を人類は200年で使い果たそうとしているんだ。どう思う?”なんと答えたらよいのでしょう?“節電は他の発電システムとか...” “まあいいとこ100年延びるくらいだな。”どうしたらよいのでしょう?資源の滅亡を阻止することが出来るのでしょうか?自分で直接手助けできないかもしれません。しかし関心を持つことは出来るはずです。知らなかったでは済まされないことです。私達自身のためではなく、子供達いえ未来の子孫達のために...